主な内容
■第1 章 内部統制とはなにか?
○1-1 内部統制概念の変遷
1)産業革命と内部統制
2)内部統制の定義の明文化
3)アメリカの監査基準書55号
4)92年COSOレポート
5)マルコム・ボルドリッジ基準
○1-2 COSOレポート
1)概 要
2)COSO レポートの特徴
3)内部統制の構成要素
○1-3 日本の内部統制評価基準
1)リスク新時代の内部統制
2) コーポレート・ガバナンス及びリスク管理・内部統制に関する開示・評価の枠組み
3)財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準
○1-4 内部統制の実状
1)好ましくない行為や事象の選別
2)80 %は業務に係る
3)複数の目的の同時達成
4)統制活動のレベル
5)内部統制の限界と本質的役割
6)各構成要素に属する統制の例
(付属解説1-経営目的と経営目標)
■第2 章 内部統制に関する法律等
○2-1 会社法(6 つの内部統制)
1)会社法の規定
2)体制の整備の決定に対する各機関の責務
3)整備する内部統制のレベル
4)財務報告に係る内部統制との関係
(付属解説2-“合理的なレベルのリスク”)
○2-2 金融商品取引法(財務報告に係る内部統制)
1)要求内容
2)内部統制の基本的枠組み
3)財務報告に係る内部統制で達成すべき要件
○2-3 地方自治法(財務に関する事務等に係る内部統制)
1)要求内容
2)内部統制の定義
3)内部統制の評価方法
○2-4 法的要求がない会社の内部統制
1)リスクを低減する内部統制の整備
2)会社における現状
3)会社が整備する内部統制
○2-5 内部統制とリスク・マネジメントの異同
1)リスク・マネジメントとは、何か?
2)リスク概念の変遷
3)内部統制とリスク・マネジメントとの違い
(付属解説3-クライシス・マネジメント)
■第3 章 リスクの種類と対応、業務手続との関係
○3-1 リスクの発生
1)行動に伴って発生するリスク
2)外部から与えられるリスク
(付属解説4-外部から与えられるリスクへの対応)
○3-2 行動に伴って発生するリスクの分類
1)経営戦略に係るリスク
2)業務の有効性に係るリスク
3)業務の効率性に係るリスク
4)業務の正確性に係るリスク
5)不正行為に係るリスク
6)資産の保全に係るリスク
7)情報資産の保全に係るリスク
8)損失の危険に係るリスク
9)正確な報告に係るリスク
10)信頼性ある財務報告に係るリスク
11)法令等の遵守に係るリスク
12)倫理観の保持に係るリスク
○3-3 リスクへの対応(内部統制整備)の例
1)内部統制の特徴
2)経営戦略に係るリスクへの対応
(付属解説5-二層の内部統制)
3)業務の有効性と効率性のリスクへの対応
4)業務の正確性に係るリスクへの対応
5)不正行為に係るリスクへの対応
6)資産の保全に係るリスクへの対応
7)情報資産の保全に係るリスクへの対応
8)損失の危険に係るリスクへの対応
9)正確な報告に係るリスクへの対応
10)信頼性ある財務報告に係るリスクへの対応
11)法令等の遵守に係るリスクへの対応
12)倫理観の保持に係るリスクへの対応
○3-4 整備した内部統制と業務手続
1)業務手続の形成
2)リスクへの対応と業務
3)各リスクと業務の関係
4)様々な内部統制
5)業務手続とリスクの対比
○3-5 各法律が求める内部統制とリスクとの関係
1)会社法の内部統制とリスクとの関係
2)会社法の内部統制と財務報告に係る内部統制との関係
■第4 章 内部統制整備の手順
○4-1 内部統制の整備とは何をすることか?
1)新設会社における整備
2)既存会社における有効性評価
(付属解説6 の1-統制活動と内部統制)
(付属解説6 の2-統制環境の重要性)
○4-2 内部統制の有効性評価の手順
○4-3 会社内の業務の理解
1)業務の種類
2)部署と業務
○4-4 重要なリスクの識別
1)リスクの洗出し
2)リスク評価
3)優先順位の設定
○4-5 重要なリスクに関係する業務と部署の把握
1)業務プロセス分析
2)業務とリスクの関連付け
○4-6 リスクが在る箇所の識別
○4-7 リスクに対応する既存の内部統制の識別と評価
1)内部統制のレベル
2)識別・評価の対象
3)統制活動と情報
4)統制活動とモニタリング
(付属解説7-モニタリング)
4-8 弱い内部統制の改善提案
1)有効性の判断基準
2)残存リスクの評価
3)改善提案
○4-9 財務報告に係る内部統制評価の手順
1)評価対象
(付属解説8-財務報告上のリスク)
2)リスクに深く係る業務
3)リスクの識別
4)内部統制の識別
5)有効性評価
6)内部統制報告書の作成
■第5 章 担当者の知識・スキルのアップ
○5-1 内部統制整備は経営者の責任
1)経営者の義務
2)誰に担当させるか?
3)業務プロセス監査の活用
○5-2 業務プロセス監査の特徴
1)ゼロにはできないが、少なくはできる
2)工場の品質管理との共通点
3)財務諸表監査との比較
○5-3 業務プロセス監査に必要な要素
1)人 材
2)知 識
3)メソドロジー
4)テクノロジー
○5-4 専門部署の新設とアウト・ソーシング
1)内部監査部門の設置
2)業務プロセス監査のアウト・ソーシング
3)アウト・ソーシングのメリット/デメリット
■第6 章 会社の意思決定業務に関係する内部統制
○6-1 会社の内部統制の目的
1)自社のリスクに対する内部統制
2)二層制の体制
3)意思決定業務プロセス
○6-2 経営目的の設定
○6-3 外部関係者とのコミュニケーション
■第7 章 会社の基幹業務に関係する内部統制
○7-1 商品開発
1)商品コンセプトの決定
2)商品仕様の決定
3)商品設計・試作・テスト
4)生産工程の設計
○7-2 顧客開拓
1)需要予測と販売計画
2)マーケッティング
3)販売活動
○7-3 購 買
1)購買計画
2)発 注
3)検収・受入れ
4)支払い
○7-4 原材料管理
1)在庫計画
2)現物管理
○7-5 生 産
1)生産計画
2)生産統制
3)原価管理
4)品質管理
5)商品保管
(付属解説9-陳腐化や死蔵品が発生する外的要因)
○7-6 販 売
1)受注・出荷指示
2)梱包・出荷
3)輸 送
4)売上記録・請求
5)売掛金保全・回収
○7-7 アフターセールス・サポート
1)顧客サービス
2)クレーム・苦情処理
■第8 章 会社の支援業務に関係する内部統制
8-1 情報システム
1)情報システムの開発
2)情報システムの運用と保守
3)情報セキュリティ
(付属解説10-不正アクセスの目的)
4)コンテンジェンシー・プラン
○8-2 人的資源の確保
1)人事方針
2)採用・配置
3)労働時間・給与
4)労働環
5)人事考課、昇給、昇進・昇格
6)能力開発
○8-3 資金の確保
1)資本調達
2)資金繰り
3)現金等管理
○8-4 財務報告
1)財務諸表の作成
2)税務申告
○8-5 研究開発
1)研究開発計画
2)研究開発プロジェクトの管理
3)特許管理
(参考文献)