主な内容
目次
●まえがき ブランディングの発展を願って
【思想編】
●序 章 ブランディングって、永遠に同じことやってない?
イントロ
ブランドの確実な変化
ブランドの課題
ブランディングが硬直化している理由
なぜブランド理解が固定化しているのか?
なぜ変革が必要なのか?
ブランディングの変曲点が導く、より人間的ブランドという様相
――人を軸とした戦略へ
●第1章 ブランディング転換点1:社会におけるリーダーシップを取る
「社会におけるリーダーシップを取る」とは?
リーダーシップを取るためには、「人」に着目しなければならない
――フレームワークを使い分ける
リーダーシップを取ったブランドの姿とは?
リーダーシップを取るブランドは、どのブランドか?
ブランドがリーダーシップを取った後に
[COLUMN]ブランディングに正解はない
●第2章 ブランディング転換点2:機能価値の勝負から享受価値の実現にシフトする
イントロ
ブランドと接する目的
享受価値とは何か?
――リーダーシップとの整合性
――ブランドの関与領域の再定義
アリーナ調査の結果が示すwell-being信仰
妄信的well-beingの先に
――「らしさ」の整理1:かけ算
――「らしさ」の整理2:粒度
――「らしさ」の整理3:個性
享受価値を実現するキーワードとしての体験
[COLUMN]顧客の享受価値を整理した「アリーナ」
[COLUMN]ブランドの基礎確認
●第3章 ブランディング転換点3:人基軸の事業の実現と無形資産への体系的アプローチ
イントロ
「全社でブランドに取り組む」ということ
事業戦略のパラダイムシフトが強いるブランド戦略の変革
人間を軸とした戦略
成長戦略の鍵としての体験設計
――顧客体験からブランド体験への転換
ブランドと事業の統合
ブランド価値経営という帰結
実践編に向けて
【実践編】
●第4章 ブランドリーダーシップキャンバス
イントロ
ブランドリーダーシップキャンバスとは?
――ブランドリーダーシップキャンバスの構成要素
――本アプローチの特徴1
――本アプローチの特徴2
Human Truthsとは?
――Human Truthsとは、人間の「解決されていない葛藤(tension)」
――言語化されない葛藤を「洞察する」
――InsightとHuman Truths
――Human Truthsはブランドの可能性を広げ、「らしさ」を決定付ける
[COLUMN]中期経営計画をやめる?
[COLUMN]マーケティングに立てるべき「問い」は?
●第5章 ワクワクするパーパスの創造と事業戦略の融合
イントロ
デパーチャーポイントの確認「今、私たちはどこにいるのか?」
――ブランドのDNA、企業文化と癖
――現在の顧客や他のマルチステークホルダーからの認識と期待
――市場と競合の定義および事業上の課題
――Human Truthsアプローチ・ツール例
パーパスの設定 そもそも、なぜ私たちはこの世の中に存在するのか?
――強いパーパスとは?
どうパーパスを策定していくのか? Ethos,Field,Role
――Ethos(この世の中をどのような世界にしていきたいのか?)
――Field(ブランドはどの領域で活動するのか?)
――Role(どんな役割を果たすことができるのか?)
――パーパスとして1つにまとめる
パーパスはブームなのか?
パーパスだけでは推進力が生まれない?
目標地点を明確にして推進力を生むアンビション
――アンビションとは?
――よいアンビションの条件とは?
どうアンビションを策定するのか?
経営に実際に落とし込むための価値創造ストーリー事例
――事業のありたい姿を設定
――創出価値の定義
――Human Truths ツール&アプローチ例
――パーパスを策定するためのツール
――アンビションを策定するためのツール
●第6章 リーダーシップによる軌道描画「トラジェクトリー」とその実現アクション「ムーブス」
イントロ
現在地とアンビションのGAPを埋めるための軌道
「トラジェクトリー」策定
――トラジェクトリーの役割
――強力なトラジェクトリーの要件
――どうトラジェクトリーを策定するのか?
――トラジェクトリーを検討する際の注意点
軌道推進のための戦略的アクション「ムーブス」
――強力なムーブスとは何か
具体的なムーブス検討
――組織カルチャーを変革する
――顧客との関係を変化させる
――享受価値ベースでの顧客体験構築
――社会課題ベースでの事業を加速させるブランド開発
Human Truthsアプローチ・ツール例
――トラジェクトリーとムーブスは共創する
――顧客やステークホルダーと「共創する」
●第7章 ブランド体験を構築する要素
イントロ
「らしさ」が生まれる瞬間
なぜブランド体験が有効なのか?
――1. 顧客との深いレベルでのつながりを築く
――2. 柔軟で高効率なコミュニケーション
――3. 感情に訴えかける
どのように優れたブランド体験を生み出すか?
――Feel ブランドの「らしさ」の感覚
――Experience Metaphor
――Experience Principles 常に期待に応えてくれる一貫性
――Signature 唯一無二の象徴要素
ブランド体験はBtoB企業には必要ない?!
――意思決定における感情の影響
ブランド体験構築のためのHuman Truthsテクニック
――Magic and Miserable Moments
[COLUMN]サステナブルなブランドデザインの未来
[COLUMN]人の心理を解き明かすHuman Truthsテクニック
●第8章 カルチャー変革の基礎となる「ビヘイビア」
イントロ
行動定義
――組織の文化を形成するビヘイビア
――法規制および自己で課した基準に対する行動規範
――ビヘイビアの設定
――強力なビヘイビアを作るためには?
●第9章 ブランドマネジメントの現状を理解するブランド価値評価
イントロ
ブランドは強力な競争力を生む無形資産
――ブランドは具体的な金額に換算できる
――インターブランドのブランド価値の算定の方法
――ブランド価値のKPI化
――ブランド強度スコア(BSS)指標の進化
ブランド強度を活用したPDCAモデル
【思想編】
●最終前章 今後重要になるであろうテーマに関して
イントロ
さらに一歩先に行くために:倫理
さらに一歩先に行くために:プラットフォーム
さらに一歩先に行くために:(創発的ブランディング)ガバナンス
さらに一歩先に行くためのブランドが兼ね備えるべき性質の仮説
――概念変曲点:価値だけではない善があるか?
――組織力変曲点:部門依存ではないか? 硬直化していないか?
――体験変曲点:実態を逆算できているか? ブランドが手離れする前提を持てるか?
――取組姿勢変曲点:ダイナミックに世の中を捉えられているのか?
――関係性変曲点:対立構造から脱却ができているか?
●最終章 ブランディング転換点4:これからのブランドに携わる人たちへ
イントロ
お願い1 「ブランドは人を軸とする」以外は気にしない
お願い2 フレームワークの奴隷にならない
お願い3 ベンチマーク信仰をしない
お願い4 理論信仰をしない
お願い5 “究極の”結果にこだわらなければならない
お願い6 イマジネーションを大切にしてほしい
お願い7 時間軸への意識を増す
最後の最後に
●あとがき ブランディングの発展を確信して